2006/3/31ドキュメント
ななよんなな
春風や伊丹に舞いし「夢巨鳥」
〜後編〜
16時を過ぎると、空港外周のボルテージが一気にヒートアップ。
千里川土手にはどこからともなく大勢の人が集まり、747の最後の勇姿を見守っていました。
その747も期待に背くことなく、最後の最後まで美しい姿を披露してくれました。
そして様々な思いを背に、「夢巨鳥」は伊丹空港から飛び立っていったのです―――。
後編では千里川とデッキからの美しい夜景をお楽しみ下さい。
伊丹@747、いよいよファイナルです!
ANA106
From Naha
16時をまわると、空港外周のボルテージはますますヒートアップ。
どこからともなくファンやカップル、家族連れなどが千里川土手に集まってきました。
380mm 1/1000 F8(-1/3Ev補正) WBAUTO ISO100
16時13分、那覇からの便がファイナルアプローチ。
羽田では絶対にありえない、真正面から切り取ってみました。
380mm 1/800 F6.3(-1/3Ev補正) WBAUTO ISO100
千里川にはこんな横断幕も現れました。
千里川と飛行機はあの近さですから、きっとコックピットからも見えてたはずです。
80mm 1/640 F6.3(-1/3Ev補正) WBAUTO ISO100
このあと管制官とパイロットの間では「お疲れ様でした」「ありがとうございました」というやり取りも交わされました。
80mm 1/500 F6.3(-1/3Ev補正) WBAUTO ISO100
JAL1519
From HANEDA
続いて16時半過ぎ、JAL1519便がアプローチ。
父ちゃん、このときばかりは子供なんか見てられないね。。。
140mm 1/400 F6.3 WBAUTO ISO100
おらぁ、来るなら来いやぁ!!!
380mm 1/640 F5 WBAUTO ISO100
何なんだろう、この迫力は。
今まで飛行機写真を撮っていて感じたことのない、ゾクゾクッとしたものを背中に感じました。
380mm 1/640 F5.6 WBAUTO ISO100
ここ、ぶわぁーっと飛行機のジェット噴射がモロに来るんですよ!マジで!
380mm 1/500 F5 WBAUTO ISO100
ANA34
To HANEDA
17時16分、東京行きのANA34便がタキシングしてきました。
380mm 1/640 F5(-1Ev補正) WBAUTO ISO50
夕陽を浴びて。。。
380mm 1/800 F4.5(-1Ev補正) WBAUTO ISO50 コントラスト調整
金色の光を浴びてランウェイへ入る。
同社の737-700「ゴールドジェット」だとどうなっていたのだろう。。。
380mm 1/640 F5.6(-1Ev補正) WBAUTO ISO50
JAL1521 & 1522
From / To HANEDA
JAL1521便がアプローチ。
豪快に光る離着陸灯が素敵♪
200mm 1/250 F4(-1/3Ev補正) WBAUTO ISO50
夕陽をバックに、747の定番シルエット。
幾度となく繰り返されてきた747と夕陽のコラボも、明日からは見られない。。。
50mm 1/1000 F5.6(-2Ev補正) WBAUTO ISO50
17時46分、1521便がタッチダウン。
そしてその横では1522便がホールド。
100mm 1/250 F6.3(-1 1/3Ev補正) WBAUTO ISO50
今日伊丹-羽田間をひたすら往復していたJA8908も、いよいよこれが最後の伊丹です。
380mm 1/400 F3.5(-1Ev補正) WBAUTO ISO64
「赤い奇跡」。
380mm 1/500 F3.5(-1Ev補正) WBAUTO ISO80
最後の最後まで、こいつは俺たちの英雄だぜ♪
380mm 1/400 F4(-1/3Ev補正) WBAUTO ISO50
ジャンボの角度が微妙に変わるだけで、ここまで違って見えるものか。。。
380mm 1/500 F4.5(-1Ev補正) WBAUTO ISO50
Heart of GOLD...
380mm 1/400 F4.5(-1Ev補正) WBAUTO ISO50
そのまま一気にテイクオフローリング。
またしても管制官からは「ありがとうございました」の声が。
200mm 1/400 F4.5(-1/3Ev補正) WBAUTO ISO50
やっぱり千里川のファンが恋しいのかな? 頭上をセクシーにクライムしていきました♪
380mm 1/400 F3.5 WBAUTO ISO125
JAL1526 / ANA36 / JAL1527
To / From Haneda
残照に照らされる18番スポットには、先程着陸したJA8084が。
60mm 0.63sec F3.2 WB電球 ISO100 クロスフィルター
ANA最後の747は、なんとピカチュウジェット!
プッシュバックされる姿もむちゃくちゃ目立ってます。
120mm 4sec F4 WB電球 ISO100
「最後の瞬間」を狙うファン。
50mm 2.5sec F5 WBAUTO ISO100
19時16分、隣の17番スポットにJAL1527便がスポットイン。
この飛行機が折り返し最終便を担当します。
50mm 2.5sec F5 WB電球 ISO100
機番はJA8907。
かつては松井ジェットや国際線50周年デカールを貼っていた機体です。
65mm 2.5sec F5 WB電球 ISO100
同じアングルでも、フィルターをつけるだけで随分変わってくるものです。
後ろではJEXの737がタキシング。
65mm 5sec F8 WB電球 ISO100 クロスフィルター
JAL1526便のお客さん。
自分たちの飛行機がバシバシ撮られてることに気づいているわけ・・・ないか。
380mm 5sec F8 WB電球 ISO100
19時33分、ほぼ定刻どおりにプッシュバック。
40mm 2sec F8 WB電球 ISO100
キラ・キラ・キラ...
95mm 8sec F5.6 WB電球 ISO100 クロスフィルター
ジャンボの宝石箱や〜!(某グルメレポーター風)
150mm 8sec F5.6 WB電球 ISO100 クロスフィルター
これが伊丹空港至上最後の747セッション。
このあと私は1528便の搭乗手続きを終え、17番ゲートへ。
38mm 8sec F5.6 WB電球 ISO50 クロスフィルター
Final Stage!!!
JAL1528
To HANEDA
そして、定刻20時20分にスポットアウトした1528便。
様々な思いを乗せて20時半、ランウェイ32Lから離陸しました。
このフライトを最後に、伊丹空港で747は見られなくなったのです。
画像提供:H.Masui様
おまけ。
1528便のログブックです。 わずか1時間のフライトにもかかわらず、クルーに暖かいメッセージを書いていただきました。
しかしそこには 『伊丹-羽田区間ジャンボ機での運航は本日がラストです』 という現実も。。。
1974年に747とDC-10が就航してから32年。
この日、2006年3月31日20時30分をもって、伊丹空港で747の勇姿を見ることができなくなったのです。
その後1528便は順調に飛行し、21時16分、羽田空港RW34Lに着陸。
着陸後のCAのアナウンスでこのフライトを最後に伊丹へのジャンボ機のフライトが終わること、そして次の日からは新しい機材で運航する事などが告げられました。
それは私たちに「あぁ、本当にもう伊丹で747を見ることはできなくなってしまったのだな」と改めて実感させられるものでした。
単なる機材変更といってしまえばそれまで。
別に747が退役するわけでなければ、伊丹が廃港になるわけでもないのです。
ただそれだけなのに、平日にもかかわらず何故伊丹にファンが集結したのか。
今回私は伊丹に出向いて、その理由がはっきりわかりました。
みんな、ジャンボが好きだから!